ピアノロール3部作の最終回です。
今回は和音(コード)。
コードの解説を読むと、だいたいこう書いてあります。
「Cはドミソ、Dはレ・ファ#・ラ、Eはミ・ソ#・シ…」。
これを全部暗記するのかと絶望した人、正直に手を挙げてください =三。・o・)ノ
大丈夫です。覚えることは1つしかありません。
コードは「音の組み合わせ」ではなく「間隔のパターン」

メジャーコードの正体は、たった1つのルールです。
根音(ルート) + 4半音上 + 7半音上。
この3つを同時に鳴らす、それだけ。
Cから始めればC・E・Gで「Cメジャー」、Dから始めればD・F#・Aで「Dメジャー」。
音名はバラバラに見えますが、間隔はどちらも4半音と7半音でまったく同じなんです。
つまり12種類のメジャーコードは、同じ1つのパターンを12箇所に置いただけ。
なぜ暗記モノに見えてしまうのか — 犯人は鍵盤

ではなぜ、コードが「別々に覚えるもの」に見えるのか。
最大の戦犯はピアノの鍵盤です。
鍵盤は白鍵と黒鍵が不規則に並んでいるので、同じメジャーコードでも根音が変わると押さえる指の形が毎回違って見える。
Cメジャーは白鍵3つ、Dメジャーは黒鍵混じり、E♭メジャーはまた違う形。
だから「別物」として記憶するしかなくなるわけです。
ところがピアノロールは違います。
前回書いたとおり、縦軸は半音が等間隔。
だからCメジャーのブロック3つをまとめて選択して2つ上にずらせば、それはもうDメジャーなんです。
形はまったく変わらず、ただ平行移動するだけ。
鍵盤が隠していた「コードの正体は間隔のパターン」という事実を、ピアノロールは絵として見せてくれる。
これ、打ち込みから音楽を始める人だけが得られる視点だと思います。
明るい・暗いを決めているのは真ん中の音

もう1つだけ。
メジャー(明るい)とマイナー(暗い)の違いは、真ん中の音が半音低いかどうかだけです。
- メジャー — 根音 + 4半音 + 7半音
- マイナー — 根音 + 3半音 + 7半音
真ん中のブロックを1段下げる。それだけで曲の表情が明から暗に切り替わります。
試しにピアノロールで4和音くらい並べて、真ん中だけ上げ下げしてみてください。
音楽理論を1ミリも知らなくても、操作としての明暗の切り替えが手に入ります。
初心者がやりがちなミス
- コード表を全部暗記しようとする — 12個覚えるのではなく、1つのパターンを12箇所に置くだけだと気づけば負担は激減する
- 3つの音を縦にきれいに揃えられていない — 微妙に開始位置がずれると和音がヨレて聞こえる。縦の線はコードでも大事
- 常にドミソの並び順で弾こうとする — 順番を入れ替えたり1つを1オクターブ上げたりしても同じコード(転回形)。並びは自由でいい
まとめ
- コードは音の暗記ではなく「間隔のパターン」。メジャー = 根音 + 4半音 + 7半音
- 鍵盤だと形が変わって見えるが、ピアノロールなら同じ形の平行移動だと目で分かる
- メジャーとマイナーの差は、真ん中の音が半音低いかどうかだけ
ピアノロール3部作、これで完結です。
点の読み方 → 座標の名前 → 点の組み合わせ、と積み上げてきました。
この3つが分かっていれば、打ち込みの土俵には十分に立てています。