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アタックとリリース — 音の始まりと終わりを意識するだけで歌は締まる

アタックとリリース — 音の始まりと終わりを意識するだけで歌は締まる

歌い方の一部を気にするとちょっと歌い方がよくなるかもしれないシリーズ、第一弾です。
シリーズ名長ぇなって思った人は突っ込んではいけません(笑

今回はアタックとリリース、つまり音の始まりと終わりについて書いていきます。
地味なテーマに見えますが、ここを少し意識するだけで歌は驚くほど締まって聞こえます。

波形上のアタック(音の始まり)とリリース(音の終わり)の位置を示した図

アタック: 音の始まりを揃えると「縦の線」が出る

音の始まりはアタックと呼ばれます。
ここを揃えることで音の「縦の線」——つまりリズム感やメリハリが生まれます。

縦の線というのは、伴奏や各パートに対して、音の出だしのタイミングがきっちり合っている状態のこと。

図にするとこうです。

縦の線(各パートの音の始まりのタイミング)が揃っている場合とズレている場合の比較図

上の状態はいわゆる「CDで聴くような」まとまった聞こえ方になります。
下の状態は、同じ曲・同じ音程で歌っていても、どこか素人っぽく、纏まりなく聞こえてしまう。
音程は合っているのに何か垢抜けない、の正体はだいたいこれです。

揃えるコツは3つあります。

  • 子音を早めに準備する — 日本語は子音+母音でできていて、母音が鳴った瞬間が「音の頭」に聞こえます。子音の準備が遅れると出だし全体が遅れます
  • 原曲の歌い出しを凝視する — 本家がどこで息を吸い、どのタイミングで言葉を置いているかを1フレーズずつ真似る
  • 録音して波形の頭を見る — DAWで自分の歌と伴奏を並べると、出だしのズレは波形で一目瞭然です。耳で分からなくても目で分かるのがDTMの強み

リリース: 音の終わりは曲の「表情」を作る

次にリリース。
音の終わりのことです。

アタックがリズム感を作るのに対して、リリースは曲の表情を作ります。
フレーズの終わりを伸ばすのか、スッと切るのか、フェードするように収めるのか——ここが全部同じだと、リズム感の少ない一本調子(死語?w)な歌い方に聞こえてしまいます。
逆に、フレーズごとに終わり方をコントロールできると、同じメロディでも表情が段違いになります。

まずは録音した自分の歌を聴いて、「このフレーズの終わり、自分で決めて終わらせたか?」と問いかけてみてください。
なんとなく息が続いた所まで伸ばして終わっている——それが「意識していないリリース」の状態です。

リリースを具体的にどう処理するかは、それだけで一本書けるテーマなので次回に回します。
次回は、音の切れ際を劇的にきれいにする「エアリリース」というテクニックを紹介する予定です。

まとめ

  • アタック(音の始まり)を揃えると縦の線=リズム感が出る。コツは子音の準備・本家の観察・波形での確認
  • リリース(音の終わり)は曲の表情を作る。まず「終わり方を自分で決める」意識から
  • 音程練習の一歩先へ。始まりと終わりに気を配るだけで、歌は締まって聞こえる

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