ソフト音源を探していると、「サンプルベース」「シンセ」という分類に出会います。
どちらも鍵盤を押せば音が鳴るのに、何が違うのか。
一行で言うと、サンプル音源は「写真」、シンセは「絵を描く」です。
サンプル音源: 本物を録って、再生する
サンプル音源は、本物のピアノやドラムの音を1音ずつ丁寧に録音しておき、鍵盤に応じて再生する仕組みです。
実物を写した写真なので、生楽器のリアルさはこちらの独壇場。
Studio One付属のPresence XTもこのタイプで、ピアノ・ストリングス・ドラムなどの「実在する楽器」はだいたいサンプル音源の担当です。
弱点は、録った音が素材のすべてであること。
写真に写っていないものは出せないのと同じで、音色を根本から作り変えることはできません。


シンセ: 音をゼロから合成する
シンセ(シンセサイザー)は、電気的に波形を生成して音そのものを作り出します。
絵を描くように音を設計するので、この世に存在しない音が作れる。
EDMのリードやベース、映画のような効果音、ふわっと広がるパッドは全部シンセの領域です。
逆に「本物そっくりのピアノ」を波形合成で作るのは至難の業で、リアル系は苦手です。

使い分けはシンプル
- 実在の楽器の音が欲しい(ピアノ・ドラム・ストリングス) → サンプル音源
- 電子的な音・存在しない音が欲しい(EDMリード・ベース・パッド) → シンセ
- どっちか分からない → まず付属音源のプリセットを聴き比べる。名前より耳で選んでOK
ちなみにMIDIの記事で「音源=演奏者」とたとえましたが、その演奏者に2つの流派がある、というのが今日の話です。
同じMIDIデータでも、写真派に弾かせるか絵描き派に弾かせるかで、出てくる音は別物になります。
初心者がやりがちなミス
- 「リアルなピアノが作れるシンセ」を探し続ける — 探すべきはピアノのサンプル音源。流派が違います
- 巨大サンプル音源を入れてPCとストレージが悲鳴 — 数十GB級はザラ。容量と読み込み時間を確認してから導入
- プリセット試聴が楽しすぎて曲が1秒も進まない — \あるある〜/すぎる沼。「今日は3個聴いたら決める」等の自分ルールを
まとめ
- サンプル音源=録音の再生(写真)。生楽器のリアルさが武器
- シンセ=波形の合成(絵を描く)。存在しない音を作れる
- 実在の楽器はサンプル、電子音はシンセ。迷ったら耳で選ぶ