録音したデータを聴いていると、音楽とは関係のない音が混ざっていることがあります。
サーッ、ブーン、プツッ。
正体が分かると対処も変わるので、今日は種類ごとに整理します。
よくあるノイズ4種類

- ホワイトノイズ — サーッという砂嵐。ゲイン不足を後から持ち上げたときや、機材そのものが出す
- ハムノイズ — ブーンという低い唸り。電源やアースの問題、照明などの干渉
- クリックノイズ — プツッという単発音。編集点、バッファ不足、データの不連続
- 環境音 — エアコン、外の車、PCのファン。録音場所そのものの問題
対処は「上流から」が鉄則

ノイズが見つかると、つい除去プラグインに手が伸びます。
でも順番が逆です。上流ほど、音質を損なわずに解決できます。
- ① 録音環境を直す — エアコンを切る、PCから離れる、電源を変える。最強かつ無料
- ② 録り方を直す — ゲインを適正に、マイクの向きと距離を変える
- ③ 編集で消す — 歌っていない区間をカットする。これだけで印象はかなり変わる
- ④ プラグインで除去 — 最後の手段
特に③は費用対効果が抜群です。
ノイズが気になるのはたいてい歌っていない隙間。
その区間を無音にするか音量を下げるだけで、体感のノイズは激減します。
切りっぱなしだとプツッと鳴るので、短いフェードを添えるのを忘れずに。
除去プラグインには代償がある

ノイズ除去プラグインは優秀ですが、魔法ではありません。
ノイズと声は周波数的に重なっているので、強くかけると声の細かい成分まで一緒に削られます。
その結果が、あの独特な「水中のような」「電話越しのような」不自然な声。
ノイズは消えたけれど、声も死んだ状態です。
だから目標は「消しきる」ではなく「気にならなくする」。
曲に混ざればノイズはさらに目立たなくなるので、ソロで完璧を目指す必要はありません。
ソロは検査の道具、という話がここでも効いてきます。
初心者がやりがちなミス
- ソロで聴いてノイズを消しきろうとする — オケに混ざれば聞こえない。かけすぎて声を犠牲にしない
- ハムノイズをEQだけで消そうとする — 電源側の問題なら根本解決にならない。配線や電源タップを疑う
- カット編集でフェードを入れない — 切った瞬間にプツッと鳴る。短いフェードで繋ぐ
まとめ
- ノイズは種類で原因が違う。まず正体を特定する
- 対処は上流から。環境→録り方→編集→プラグインの順が音質を守る
- 除去プラグインは声も削る。消しきらず「気にならない」まででいい