DAWの中の音を1本のファイルにする、あの操作。
解説記事によってバウンスだったり書き出しだったりレンダリングだったりミックスダウンだったり。
初心者からすると「全部違う機能なのでは?」と身構えますが——ほぼ同じですw
だいたい同じことを指している

これらの言葉が乱立している理由は単純で、DAWごとに呼び方が違うからです。
さらに海外の資料を訳す過程で、カタカナと日本語訳が両方流通した。
結果、同じ操作に6通りくらいの名前が付いている状態になりました。
中身はどれも「DAWの中で鳴っている音を、1本の音声ファイルとして書き出す」操作です。
だから記事によって呼び方が違っても、焦らなくて大丈夫です。
強いて区別するなら「範囲」

使い分けがあるとすれば、対象の範囲です。
- バウンス — トラック単位や一部分。重い音源を書き出して軽くする用途でよく使う
- 書き出し / ミックスダウン — 曲全体を1本に。完成品を作る最終工程
ただしこの区別すらDAWによって曖昧です。
「バウンス」が曲全体の書き出しを指すDAWもある。
操作の名前より、何をしたいのかで考えるのが実用的です。
呼び方より大事なこと: 設定の確認

言葉遊びより、こちらが本題です。
書き出しは最後の工程なので、ここでのミスは全部の苦労を台無しにします。
- 形式 — 配布用はWAV、確認用はMP3。依頼先の指定があればそれに従う
- サンプリングレート — ソングと同じ値に。ここがずれると倍速事故の原因
- ビット深度 — 基本は24bit。16bitにするならディザを添える
- 範囲 — 最後の余韻まで含まれているか。リバーブの尻尾が切れている事故は本当に多い
- マスターのレベル — 0dBを超えていないか
特に範囲は要注意です。
最後の音符の位置で書き出し範囲を終わらせると、残響がブツッと切れます。
数秒余分に取るくらいでちょうどいいです。
初心者がやりがちなミス
- 書き出した後に聴き返さない — 書き出しミスは聴けば一発で分かる。必ず最後まで通して確認
- MP3で納品してしまう — 圧縮で情報が失われる。配布・入稿用はWAVが基本
- リバーブの尻尾を切る — 範囲を数秒多めに取るだけで防げる
まとめ
- バウンス・書き出し・レンダリング・ミックスダウンは、ほぼ同じ操作の別名
- 強いて言えばバウンスは部分、書き出しは全体。ただしDAWによる
- 呼び方より設定の確認。形式・レート・ビット深度・範囲・レベルの5点