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ディザリング・ノーマライズ・マキシマイズの違い — 書き出し画面の三兄弟を整理する

ディザリング・ノーマライズ・マキシマイズの違い — 書き出し画面の三兄弟を整理する

書き出し画面周辺に生息する紛らわしい三兄弟、ディザリング・ノーマライズ・マキシマイズ
名前は似た雰囲気なのに、やっていることは全員バラバラですw
昨日のビット深度変換の宿題、ディザから片付けましょう。

ディザリング: わざとノイズを足して耳障りを消す

ビット深度を下げるときの丸め誤差(量子化ノイズ)は、元の音と連動した「パターンのある歪み」として出るため、耳につきやすいのが厄介です。
ディザリングは、変換の直前にごく微小なランダムノイズをわざと足すことで、この歪みをパターンのない自然なサラサラしたノイズに変換する技術。
「ノイズを足して音を良くする」という一見矛盾した処理ですが、耳障りな歪みより無害なノイズの方がマシ、という賢い交換です。
使いどころは16bitなどへ下げる最終書き出しの1回だけ。それ以外で登場させる必要はありません。

ディザなしではパターンのある耳につく歪みが出るが、微小ノイズを足すことでパターンのない自然なノイズに変わることを示す図

ノーマライズとマキシマイズ: 音量を上げる2つの流儀

ノーマライズは一番大きい音が天井に付くまで全体をそのまま持ち上げ、マキシマイズは大きい音を圧縮して全体を底上げし音圧を上げる比較図

残る2つはどちらも「音を大きくする」処理ですが、流儀が違います。
ノーマライズは、一番大きい音が天井(0dB付近)に付くまで全体をそのまま持ち上げるだけ。
音のバランスや質感は一切変わりません。ボリュームつまみを上げるのと同じです。
マキシマイズは、リミッターで大きい音を潰し(圧縮し)、できた余裕のぶん全体を底上げする処理。
波形の形が変わる=音圧が上がる代わりに、やりすぎると抑揚のない疲れる音になります。
「音圧を上げたい」ときに必要なのはマキシマイズ、「ピークを揃えたい」だけならノーマライズ、と覚えてください。

ディザリング・ノーマライズ・マキシマイズの役割と使いどころをまとめた早見表

初心者がやりがちなミス

  • ディザの二重がけ — マスタリングプラグインと書き出し設定の両方でONになっている等。かけるのは最終変換の1回だけ
  • 「ノーマライズすれば音圧が上がる」という誤解 — 上がるのはピークだけで、聴感上の迫力(音圧)はほぼ変わりません
  • マキシマイザーのかけすぎ — メーターは派手でも、抑揚が死んだ疲れる音に。リダクションのかかりすぎに注意

まとめ

  • ディザリング=ビット深度を下げる最終変換に添える微小ノイズ。量子化歪みの緩和剤
  • ノーマライズ=全体をそのまま持ち上げる。質感は不変
  • マキシマイズ=潰して底上げ。音圧が上がるが、やりすぎ注意