ミックスをしていると、こういう場面が出てきます。
「Aメロは今の音量でいいけど、サビだけもう少し上げたい」。
フェーダーは1本しかないのに、場面によって値を変えたい。
その答えがオートメーションです。
つまみの動きを「記録」する

オートメーションとは、フェーダーやつまみの動きを時間軸に沿って記録し、再生のたびにまったく同じに再現する仕組みです。
昔のスタジオでは、ミックスダウンのときに複数人でミキサー卓に張り付いて、手で一斉にフェーダーを動かしていたそうです。
1箇所でもミスしたらやり直し。\こわい〜/
それを自動化したのがオートメーションで、現代のDAWなら1人で何度でもやり直せます。
書き方は「点を打って線でつなぐ」

操作は驚くほど単純です。
トラックの下にオートメーションレーンを開いて、変化させたいところに点を打って線を描く。
線が上がれば値が増え、下がれば減ります。
つまみを実際に動かして記録するモードもありますが、初心者にはマウスで線を描く方が確実です。
1音だけ音量を下げたい、といった細かい修正もやりやすい。
そして地味に重要なのが、ほぼ全てのパラメータがオートメーションできること。
音量・パン・エフェクトの深さ・EQの周波数——プラグインのつまみもだいたい対象です。
使いどころ

最初の一歩としておすすめなのは、ボーカルの音量です。
歌は音量差が大きいので、コンプで潰しきれない部分を手で整えると、一気に聴きやすくなります。
コンプが「自動で差を縮める装置」だとすれば、オートメーションは「意図して差を作る道具」。
役割が真逆なので、両方使うのが普通です。
初心者がやりがちなミス
- 書いたのに反映されない — オートメーションモードが「読み込みオフ」になっている。または別のパラメータのレーンに書いている
- フェーダーが動かせなくなって焦る — オートメーションが書かれた区間はフェーダーが自動制御される。故障ではないので落ち着いて
- 点を打ちすぎて線がガタガタになる — 必要な変化点だけでいい。滑らかにしたいなら点は少なく
まとめ
- オートメーション = つまみの動きを記録して毎回同じに再現する仕組み
- 書き方は点を打って線でつなぐだけ。ほぼ全パラメータが対象
- コンプが自動で差を縮める装置なら、オートメーションは意図して差を作る道具