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OS基礎知識

OS基礎知識

今回はIT基礎知識として「OS」について解説します。
少し難しい話になるかもしれませんが、最後までお付き合いいただけると幸いです。

OSとは
オペレーティングシステムの略称で、さまざまなパーツ(ハードウェア)の制御をしています。
これがなければ各ソフトウェアは、各ハードウェアのメーカや型番ごとに、設定や出す指令の内容を変えなければならず、それだけで莫大な開発費や時間を要してしまいます。
その部分をOSが代行し、ある程度の基本的な機能を持たせておくことで、ソフトウェア側も余計な費用をかけずに安価なソフトウェアを作ることができます。

イメージとしては、マシンごとに当てはめるブロックの形が違う状態なので、その形に合わせてソフトウェアを作る必要があるところを、OSが仲介することでソフトウェア側はすべて統一した形を作れば良いというイメージです。

OSの種類
OSにはいくつか種類があります。
まずほとんどの方が知っているWindowsやMacOS、サーバなどに使われることが多いLinuxをはじめとするUNIX系やスマートフォン向けのAndroidやiOSなどがあります。
これらはすべてOSとよばれ、それぞれのハードウェアの制御などに、用途に合わせて使われています。
今回はWindowsとUNIX系OSについて、もう少し掘り下げてみましょう。

 □Windows
WindowsOSはMicrosoft社が開発したOSで、WindowsServerと呼ばれるサーバ系OSと、WindowsXPや7のように一般的なパソコンに入れるクライアント系OSに大分されます。
WindowsOSでは同じエディションの製品であっても、32bitと64bitという2つのバージョンがあります。
これを理解するには”bit”という言葉がキーワードになるのですが、これはコンピュータが扱う情報の最少単位とここでは考えてください。
コンピュータの内部では電気のONとOFFで1と0で表記していますが、この1または0の一桁が1bitです。
このbit数が高ければ高いほど、一度に処理できる情報量が多いことを意味します。
WindowsXPまではクライアント系OSでは32bitが主流でしたが、Windows7で同じインストールディスクで32bitと64bitが扱えるなど、近年では64bitが一般的になってきました。
なお、64bitOSを使用する場合はCPUが64bitに対応している必要があります。
また余談ですが、32bitを表記するとき、32bit用CPUの型番からとった”x86“という表記をする場合があります。
この場合でも86bitではなく、32bitのことを指しますので間違えないようにしましょう。

 □UNIX系OS
UNIX系OSというのは、オープンアーキテクチャという基本的に無料のOSです。
有名どころではLinuxやCentOSなどがあり、ubuntuといわれるクライアント向けのOSもありますが、カスタマイズ性やメンテナンス性の良さから主にServerで使用されます。
UNIX系と呼んでいるのは、いろいろな派生形があり、個人や企業が自分で使いやすいようにコードを書き換えたり操作することができるようになっています。
機能面では、Windowsの場合、「こんな機能やあんな機能があります!」といろいろな機能を付けてパッケージにして売り出していますが、UNIX系OSの場合は、必要な機能は後から自分でインストールして使用できる様になっていますし、ある程度の機能を含んだものをパッケージとして企業や団体などがつくる場合もあります。
MacOS-XやAndroidも、このUNIX系OSに属し、差別化を図りやすいのもUNIX系OSの特徴です。
このデメリットとして、たくさんの派生形があるため、同じUNIX系OSでも互換性が取れなくなる場合があります。