DAWを開くと、どこかに必ず「120」と「4/4」という数字が表示されています。
曲を作る前に決まっている、この2つの正体を押さえておきましょう。
BPM = 1分間に拍が何回あるか

BPMはBeats Per Minuteの略で、そのまま「1分間の拍の数」です。
BPM60なら1秒に1回、BPM120なら1秒に2回、時計の秒針がカチカチ進むイメージ。
数字が大きいほど拍が詰まるので、曲が速く感じられます。
目安として、バラードは60〜80、ポップスは100〜130、ダンス系は125〜140あたり。
ただしこれは絶対ではなく、同じBPMでも音符の詰め方で体感速度は変わります。
「BPMを上げれば速い曲になる」と単純には言えないのが面白いところです。
そして実務で重要なのは、ループ素材のBPMと曲のBPMを揃えること。
ここが食い違うと素材がどんどんズレていきます。
4/4 の読み方

拍子記号の「4/4」は分数ではありません。
上と下で別々の意味を持っています。
- 上の数字 — 1小節に何拍入るか。4なら4拍
- 下の数字 — 1拍を何分音符で数えるか。4なら4分音符
つまり4/4は「4分音符を1拍として、1小節に4拍」。
「イチ・ニ・サン・シ」と数えられるアレです。
ポップスもロックもEDMも大半がこれなので、まずは4/4だけ覚えれば困りません。
ちなみに3/4はワルツ(イチ・ニ・サン)、6/8は跳ねた感じの曲によく使われます。
変拍子に手を出すのは、4/4で1曲完成させてからで十分です =三。・o・)ノ
小節・拍・グリッドの階層

この2つが決まると、DAWの画面に時間の物差しが引かれます。
いちばん大きい区切りが小節、それを4つに割ったのが拍、さらに細かく割ったのがグリッド。
だから「4小節目の3拍目から入る」といった言い方で、曲の中の位置を正確に指せるわけです。
クオンタイズで合わせる先も、この物差しの目盛りです。
初心者がやりがちなミス
- 録音してからBPMを変える — 打ち込みは付いてきても、録音済みのオーディオは付いてこないことがある。テンポは最初に決める
- カラオケ音源のBPMを調べずに打ち込む — 既存の音源に合わせるなら、まずその曲のBPMを特定するのが先
- メトロノームを切って録る — 後から編集する前提なら、クリックを聴きながら録らないとグリッドと永遠に合わない
まとめ
- BPMは1分間の拍の数。大きいほど速い
- 4/4は「4分音符を1拍として1小節に4拍」。まずはこれだけでいい
- 小節→拍→グリッドという階層が、DAWの中の時間の物差しになる