今回は投稿時点での新nanaでのエフェクトについて解説していきたいと思います。
新nanaで使えるエフェクトにはかなりの種類があり、その多さにどれを使えばよいのか、よくわからなくなって錯乱状態になり呼吸困難になった上で結局使わないって人も多いと思います。\あるある〜/
ここでは、どんなエフェクトがあるのか、実際のMIXでの使い方に似た使用例も含めて解説します。
なお、エフェクトが更新されたときの、この記事の更新は・・・気が向いた時でw
では早速・・・みていきましょー =三。・o・)ノ
基本の画面
録音が終わり、波形を選択すると以下のメニューが表示されます。
これらのメニューからそれぞれのエフェクト設定に入ります。
それぞれ見ていきましょう。
ピッチ修正
曲に合わせてピッチ(音階)を補正してくれる機能です。
これは旧nanaでも同じような機能がありましたね
曲と違うキーを選択してしまうと、正しく歌ってても音が外れて音痴に聞こえてしまうのでご注意を!
スタイル
ここでは声質に合わせた以下の様な設定を組み合わせられます。
- 男性用 : Equalizer低域多め
- 女性用 : Equalizer低域少なめ
- Norm : compressor音量の持ち上げ方おとなしめ
- Front : compressor音量の持ち上げ方大きめ
MaleNorm | 男性音声向けに目立ちすぎるポイントと目立たない音域を補正し、小さい音量の場合は程よい音量になるようになります。 |
MaleFront | MaleNormの設定に対して、より強めの効果に設定し、前に出てくる感じにしています。 |
FemaleNorm | 女性音声向けに目立ちすぎるポイントと目立たない音域を補正し、小さい音量の場合は程よい音量になるようになります。 |
FemaleFront | FemaleNormの設定に対して、より強めの効果に設定し、前に出てくる感じにしています。 |
つまり、伴奏に声が負けそうな場合、”Front”が入っているエフェクトにすると声を目立たせることが出来ますし、反対に、声が浮いている場合は、”Norm”にする事で馴染むようにできます。
スペシャル
たくさんありますね、これらは恐らく新nanaの機能として追加されたものがほとんどだと思います。
このエフェクトたちは重ねて使うことが出来ます。
実際、MIXの現場でもエフェクトは重ねて使うことが多いです。
それぞれのエフェクトにどのような効果があるのかについては、nana公式が情報を出してますので、そちらをご覧いただくとして、これで終わるとすごい勢いでブーイングが飛んできそうなので、ここではエフェクトを重ねるときの例を挙げておきます。
KussyがMIXなどをするときによく使う方法ですが、以下のような形で構成することが多いです。
- ノイズカットやEqを使ってきれいな素材を作る(ここにこだわると出来栄えがかなり変わります)
- かけたいエフェクトを載せて目的の音にする(ハモリはFilterなどで高音域が出すぎないように)
- 音量調整を行い、リミッターやコンプを掛けて映えるように仕上げる
上記に出てきた言葉を簡単に解説しておきます。
ノイズカット:文字通りノイズをカットして声だけ抽出します
Eq(イコライザ―):特定の周波数だけ音量を上げたり下げたりすることで音質を変えられます
リミッター:一定の音量以上の音を自動でボリュームを下げてくれます
コンプ(コンプレッサー):小さい音を大きく、大きい音を小さくして音量差を均一にしてくれます
Eqを使う時は、以下の役割を参考にするといじるイメージがつくと思います。
音域 | 役割 | 実例 | やりすぎると |
高音 | 音の輪郭を作る | 音を目立たせたい場合適度に強めにする 逆にハモリなど出すぎて困る時は弱める | キンキンする |
中音 | 音の芯を作る・安定感を出す | 音の安定感を出したいときに強める 弱めるとドンシャリなクラブサウンドの様な音になる | ラジオボイスっぽくなる |
低音 | 迫力・圧を出す | サビなどのフレーズで強めにすると迫力がでる | 音程が聞き取りづらくなる |
パン/音量
音を左右に振りたいときはここを使います。
ボリュームもここで下げることが出来るので、スペシャルやリバーブ/ディレイをいじる前にある程度ここで下げてからでもよいかもしれません。
リバーブ/ディレイ
旧nanaのエフェクトに似てるような感じのものが多いですね(ほぼそうかな?)
エフェクト名 | 効果 |
Studio | 録音スタジオの様な狭い部屋の空間の残響を得られるリバーブ |
Stage | Arenaよりは小さめの空間の様な残響のリバーブ |
Arena | 大きなコンサートホールの様な残量が得られるリバーブ |
Bright Plate | 大きな金属板を用いた残響を得るリバーブで明るめの残響 |
PingPong Delay & Reverb | ピンポンディレイとリバーブを並列で同時に利用することが出来るエフェクト |
Reverb Bath Room | お風呂の残響っぽいリバーブ |
HD Hall | 大きな空間の滑らかな残響や広がり感を得られるリバーブエフェクトです |
Stereo Delay | 左右に独立してディレイをかけることができます |
Cross Delay | 左右交互に入れ替わるような効果のディレイ |
LCR Delay | 左、真ん中、右にと交互に入れ替わる様な効果のディレイ |
PingPong Delay | 設定したディレイタイムで、左右交互に音が遅れて出てくるディレイで、入力は左右ミックスした音を使うので、左右どちらかに音が寄っていても、同じ効果になる |
まとめ
新nanaは機能が盛りだくさんで、エフェクト周りの出来ることで言ったらiOSのガレバンやDAWソフトにあまり劣らない気がしました。
まずはいじってみる!を元に色々試してみてください。
これからもnanaで音楽を楽しんでいきましょう!!
エフェクト情報引用:https://nana-music.notion.site/b6d19b2032a148e488ef19b609551d69?v=e3f0a5f31ccc4df9a4da0a502d07d693